雑報延岡

地元の宮崎県延岡市のことを中心に書いていきます。たまに違うことも書きます。

宮崎県の人たち

県民性の違いってやっぱりありますよね。全員というわけではありませんが、宮崎の人は良くも悪くもいい加減です。多少のことはあんまり気にしませんが、気にしなくてはいけないことをあんまり深く考えてなかったりします。「いっちゃがの精神」ですね。この精神で生きてて大丈夫かなって時々自分のことが心配になりますが、そんな細かいことは「まあ、いっちゃが~。」今回はですね、いまさらですが、大阪に来て気が付いた「違い」について書いていこうと思います。

1.訛り

以前にも書いたことがありますが、一度県外に出ていくと自分がどれほど訛っているのかがはっきりと分かります。大阪で友人と買い物に行くと必ず店員さんから「今日はご旅行ですか?」と聞かれます。最近は説明がめんどくさくなってきたので「はい、関西初心者です! 大阪って面白いですね!」って答えるようにしています。それ以上に訛りを感じるのが地元に帰った時ですね。先生、店員、役所の職員、誰と話しても訛ってるなあーと感じます。僕も関西ではこんな風に思われているんだって改めて感じました。人の振り見て我が振り直せとはよく言ったものですね。あまり直せそうな気はしませんが。

2.性格

前述したように細かいことを気にしない人が多いです。関西の友人と旅行に行くと誰かが必ずルート、おいしい食事処、泊まる場所を調べてくれます。僕は目的地まで車に乗って、着いたら楽しむだけなんですね。関西の人は快適な旅行プランを考えるのが上手なんでしょうか。地元の友人だけで旅行をすると行先以外は基本決まっていません。すべて行き当たりばったりということが多いですね。やることは自分で決めろというのが宮崎流です。

3.歩く速さ

関西の友人曰く「移動時間ほど無駄な時間はない。」なるほど、確かに彼らと一緒に歩いていると、いつの間にか距離が開いています。小走りで追いついてもしばらく歩くとまた距離が…歩くのが速いんですよ。もう少しゆっくり歩こうよ、と言っても僕が歩くのが遅いといって取り合ってもらえません。地元の友人とは起こり得ないやり取りです。きっと宮崎の人はマイペースな人が多いんでしょうね。僕ら曰く「そんなに急いでどこへ行く」です。

4.チャンネル

僕の家に来る関西の友人はテレビを見るとき、番組表を見て面白そうな番組を選んでいます。なるほどそうやれば今放送されている番組が一目で分かります。僕はというとですね、とりあえず全てのチャンネルを押して、一通り見た後に見る番組を決めます。なぜこんな効率の悪いことをしているのかというと、宮崎県で育ったからです。宮崎のほとんどの地域では民放のチャンネルが2つしかありません。それにNHKNHK教育の2つを加えた4つのチャンネルがテレビの全てなのです。つまり番組表を見る必要がないのです。都会にはたくさん見る番組があっていいですね。ああ悲しき哉、田舎者の性。

 

「違い」って面白いですよね。出身地によって性格や習慣が変わってくるんですもんね。さまざまな出身地の方ともっと知り合ってみたいですね。

 

これが新しい延岡駅

総予算約13億円が計上されている「延岡駅複合施設計画」とはいったいどのようなものなんでしょうか。僕なりに調べて気になったことを挙げていきたいと思います。

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 ⒈市民の憩いの場

やはり一番大きな期待が寄せられる部分はこの点にあると思います。今までは電車を利用する以外には延岡駅を使うことはありませんでした。そんな延岡駅にたくさんの市民が集まるように色々なことが考えられています。たとえば読書スペースとカフェの併設です。1時間に数本しか電車の止まらない延岡駅ですが、本とコーヒーがあるなら、少しだけ早く駅に行ってみようという気持ちになりますよね。そのほかにも、地元の物産品を展示したり、市民イベントのお知らせコーナーが作られるそうです。「ジャスコ以外にも延岡には遊ぶ場所あるんだぞ」って胸を張って言えますね。

 2.中心市街地の活性化

延岡の中心地ってわかりにくいですよね。中心地はやっぱり駅周辺なんですけど、駅の周りって何にもないですよね。賑わってない中心地は中心地じゃありません。今までの延岡駅はその周辺を中心地たらしめる役割を果たせていなかったんですね。新しい駅にはまちの中心部およびその周辺への集客が期待されています。個人的には駅周辺に飲み屋さんがもっと増えてほしいですね。電車から降りたときに賑わっている延岡駅って想像したらワクワクしません?

 3.studio-L

「studio-L」というまちづくりをお手伝いする会社がこの延岡駅再整備計画を引っ張ってくれています。今までの方法と大きく違うのは、行政が独断で大きなお金を出してどーんと駅を建て直すのではなくて、市民の声から集まった要望を聞いて駅の建て直しに生かそうという点です。その分実用的だったり、無駄なものが減らされたりと、庶民感覚が反映されているのではないでしょうか。また新延岡駅のデザイナーには民間から建築家の「乾久美子」さんを起用しています。とってもおしゃれでかっこいい作品を数多く手掛けている方です。人がたくさん来て、お金がまわる駅に生まれ変わってほしいですね。

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                 (延岡駅市民会議の様子)          (新延岡駅のイメージ)

 

延岡駅複合施設計画について、とても個人的かつ希望的に書いてきました。なかなかこんなに上手くいかないんじゃないって意見もあると思いますが、気の持ちようって大事ですよね。「みんなでうまくやっていこう」そんな気持ちもきっと大切です。新延岡駅の最後に行きつくところが「特に用事ないけど駅行こうよ」っていうことじゃないかと僕は思います。「駅に行ったらいろんなお店あるし、その周りにも買い物したり、時間をつぶせるところあるよね」っていうようになると延岡の中心はもっともっと活気が出てくると思います。駅の道すがら、商店街でみつけたご飯屋さんに寄ってみる、お肉屋さんで夕食のお肉を買って帰る、これが新延岡駅の本当の役割なんじゃないでしょうか。

憩いの場

都市部に住んでいる中高生は、スターバックスサンマルクカフェなどで学校帰りにおしゃべりをしたり、テスト勉強をしたりしていますね。延岡の学生はというとですね、勉強するにも、デートをするにも、友人と会話を楽しむのも、すべて市民図書館「カルチャープラザ」、通称”カルプラ”、で事足らせるのです。非常に経済的かつ健全ですね。市民図書館をこれほど上手に使いこなしている学生は、全国でもなかなか例を見ないのではないのでしょうか。

 

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というのも延岡市には今現在、スターバックスサンマルクカフェといったチェーンのコーヒーショップがありません。(タリーズコーヒーがイオンの中に一応ありますが。) 僕が「スタバデビュー」をしたのも高校卒業後の19歳の時でした。こういうコーヒーチェーンでは、落ち着いた雰囲気の中、比較的安価においしいコーヒーが飲めます。また、お店にも入りやすいため、若い世代の方が集まりやすいんですね。こんな風に人が集まる場所っていうのはまちの活性化にとって非常に重要なんじゃないでしょうか。人が集まる場所には色々なお店が集まってきます。色々なお店が集まる場所には、もっとたくさん人が集まり、消費が循環していきます。

コーヒーチェーンに限らず、延岡市には若者の「憩いの場」が圧倒的に不足しています。いや確かに、人の集まる場所が全くないということではないんですよ。延岡の唯一の「憩いの場」として提供されているイオン、通称”ジャスコ”、は週末になるとたくさんの人でにぎわっています。老いも若きもみーんなジャスコでお買い物。お買い物の後はジャスコでディナー。でもこれじゃあ、他のお店にお金が回ってこないですよね。もっともっと消費を延岡中に拡散させることが大事なんです。でも、そんな魅力的な場所なんて延岡にないし…んー悩ましい。

そんな延岡で現在進んでいる事業があります。来年の2017年完成予定の「延岡駅複合施設計画」です。延岡駅の改修工事に伴って、駅に様々な商業施設を併合させようというものです。今まで駅前にもかかわらず人気のなかった延岡駅が、延岡の人たちの「憩いの場」になるべく、生まれ変わろうとしているのです。次回はこの計画についてもっと詳しく書いていこうと思います。

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改修工事前の延岡駅。人ではなく鳩が集まっていますね。

バイトの面接にて…

こんにちは。

先日飲食店のアルバイトの面接に行ってきました。50代くらいのコロッとした方が面接に対応してくれました。その際に来年の卒業後の進路について聞かれたので、アルバイトをしながら就職活動をする旨を伝えたところ、こっぴどく叱られました。そんな計画性のない失礼な奴は雇ってやらんと言われ、バイトの面接なのに、なんでこんなことを言われなきゃいけないんだろうと、少し悲しい気持ちになりました。「うるさい、あほ」と心の中で毒を吐き、家に帰って少しうじうじしました。でもよく考えてみると、僕は「うるさい」しか言い返す言葉がなかったんですね。非常に耳が痛かったわけです。あー、来年からの予定が全く白紙なんだなあ、と痛感しました。就職活動を経験された方は、もっとつらい面接や、期待にそぐわない結果を乗り越えて、内定をつかんだんですね。僕も今からしっかり勉強をして情報を集め、来年の就職活動の準備をする決意に至りました。地元に帰って頑張ります!バイトもまた探すことにします。最近のヘコんでやる気が出た出来事でした。

最後に強がりなんですけど、その飲食店は、ネットでの評判が良かったので食べに行こうと思っていたのですが、もう行ってあげません。

方言

地元から遠く離れた場所で暮らしていながらも、地元での話し方を使い続けている人ってどれくらいいるんでしょうね。案外少数派なのではないでしょうか。周りの友人を見てみると、地元の人間と合う時の話し方と、普段の話し方を使い分けている人がいるみたいです。とても器用だなと感じます。頭が柔らかいんでしょうかね。僕は、気が付くと右上がりイントネーションになっています。例外的なのは関西の方です。たとえ火の中水の中彼らは関西弁を話します。これはですね、関西弁が第二標準語としての地位を確立しているからだと思うんですよね。人口の多さ、テレビでの露出の多さなどあってそれほど耳に新しくないんですよね。あと、関西の方は関西弁に誇りをもってしゃべっているようにも感じます。もちろん、他にもいろいろな理由があると思いますが。

このことを踏まえるとですね、僕がなまっているのは「延岡弁を世に広めよ」という不思議な力が働きかけているからじゃないかと思うんですよね。それではここで第三の標準語を狙っている延岡弁を聞いていただきます。僕の好きな延岡弁です。

 

いかかだったでしょうか。この分かり易さ、聞き取り易さ。世に出てこないのが不可解でなりません。全くもって必要ないかとは思いますが、一応、念のために要約を。マイクを持っているおじいさんがある集まりで延岡弁の小話を披露しています。話は、橋の上で久しぶりに会った男女のご老人二人の会話から始まります。お互いの身内や知り合いのことについて面白おかしく会話が進んでいきます。個人的には、ガニマタ歩きの知り合いのヤンキー息子を「牛の糞を蹴るように歩くゴクドレ」といっているところがたまりませんね。(2:20~2:45 辺り)延岡に帰ってばあちゃんと会いたくなりました。

 

進学や、お仕事で県外で忙しい生活を送っていると、地元のことを忘れてしまいそうになりますよね。たまには懐かしい地元の言葉を聞いて、リラックスしてみてください。

 

 

 

 

延岡来てね

大阪に住んでいると新しく出会う方の多くが関西出身ということになります。自己紹介をして延岡出身であるということをお伝えすると、「知ってるよ」という人はあまり多くありません。それ以前に、宮崎県の時点でつまずくこともあります。「ああ、あの東北のほうね」という具合に宮城県と宮崎県を混同している方も少なからずいるのです。交通の便が良くないので、本州の方からすると訪れる機会が少ないのは確かですけど…。

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しかしですね、そんな宮崎県延岡市は誰しもが耳にしたことのある企業「旭化成」の生誕の地なのです。延岡の主な産業は製造業です。その多くには何らかの形で旭化成が関わっています。延岡の産業の中心を担ってくれている企業ですが、裏を返すと、この企業の衰退は延岡の衰退につながっている、ということになってしまいます。戦後の日本は、重化学工業を中心に発展してきました。延岡というまちは、工業発展の波に乗った旭化成を中心につくられた「企業城下町」なのです。しかし、日本の工業成長のピークが過ぎてしまった今日、延岡はゆっくりと衰退の一途をたどっています。

高校卒業後の県外転出者の数は、Uターンで地元に帰ってくる人の数を上回っています。また、稼ぎ頭の30~49歳の県外転出も延岡衰退の原因の一つとなっています。このペースで県外転出が続けば、延岡を含む県北の人口はこれから10年間で約3万人減少するという予想がされています。実際、平日の延岡の繁華街では、閑古鳥が鳴いています。

 

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みんなが帰りたい、働きたい、住みたい、行ってみたい、と思えるようなまちを目指していかないといけませんね。とても難しい問題ですが…。この話題については折に触れて書いていきたいと思います。

こんにちは。

 

こんにちは。

大阪の大学に通う四回生です。今日からブログをはじめます。よろしくお願いします。

内容は主に故郷の宮崎県延岡市のことになると思いますが、その他にも趣味や学生生活のことにも触れていくつもりです

 

簡単な自己紹介をさせていただきます。

現在二十二歳、卒業後は一年間フリーターになる予定の男です。

趣味は自転車に乗って遠くに出掛けることです。他には懐かしいゲーム音楽を聴くことが好きです。あとは映画もボチボチ観ています。

あとは地元である宮崎県延岡市をこよなく愛しています。

 

延岡市のことを簡単に説明します。人口は約13万人。面積が広く九州の中では2位らしいです。2つの一級河川、五ケ瀬川(ごかせがわ)と大瀬川(おおせがわ)に挟まれた水源豊かなまちです。

有名なものといえばチキン南蛮と地鶏です。非常にお酒と合う食べ物ですね。今や全国区の食べ物となったチキン南蛮ですが、発祥の地は延岡だといわれています。これは全国各地の宮崎県民の方に納得してもらえると思いますが、県外、特に九州以外で食べるチキン南蛮チキン南蛮ではないということです。彼らは鶏のから揚げにタルタルソースをかければチキン南蛮になると思っているんですね。甘酢にひたすという重大な過程を踏んでいないことが多いです。チキン南蛮を扱う者として、そこはキチンとしてほしいですよね。県外へ出て行かれた方はこの料理を食べるたびに何度も友人に力説したはずです。

 

延岡市の紹介のはずだったのですが、チキン南蛮の紹介になってしまいました。しかしですね、地元の話がいつの間にかチキン南蛮の話にすり替わってしまうほど、延岡自体が話題性、アピール性に欠けるまちなのです。地元大好き人間の僕でさえ、このことばかりは認めざるを得ない事実なのです。

次回はこのことについて僕の思うことを書かせていただきます。