雑報延岡

地元の宮崎県延岡市のことを中心に書いていきます。たまに違うことも書きます。

もしも新幹線が宮崎に来たら…

今回は福岡、大分、宮崎、鹿児島を結ぶ「東九州新幹線」がつながった場合のメリット、デメリットまた開通までの課題について書いていこうと思います。

f:id:s132396:20161208224243p:plain

メリット

移動時間短縮、経済効果、利用者増加、この3つが大きなポイントです

北九州ー大分間は31分(52分短縮)、北九州ー宮崎間は1時間31分(3時間13分短縮)でつながります。

また東九州新幹線が開通すれば、福岡、大分、宮崎、鹿児島、熊本が円を描くように結ばれ、まさに九州が一つになります。その経済効果は九州全体で6.2兆円にもなり、整備費にかかるとされている2.7兆円を大きく上回っています。

利用客の増加も見込まれています。宮崎駅の現在の1日あたりの利用者数は4700人程度ですが、東九州新幹線の開通に伴って、7000~10000人の新規利用者が期待されます。このうち6割は在来線から新幹線への転入となるそうです。

デメリット

デメリットは正直言ってありません。しいて言うならば、どこの駅に停まるのかという「停車駅論争」が県内で勃発し、我々宮崎県民の絆に影響を及ぼしかねないということです。もちろん僕は県民の絆を信じていますが。整備計画表を見てみると、日向灘側に沿線が通っているので、延岡や日向辺りが停車駅になるのかなーという感じですね。

f:id:s132396:20161130033507j:plain

 
課題

課題は正直たくさんあります。目の前に堂々と立ちはだかる壁の如しです。もっとも考慮すべきは金銭面です。先ほど、整備費が2.7兆円、九州全体での経済効果が6.2兆円になると書きましたが、整備費以外にもかかるお金があります。それは自治体や民間の在来線の運営費用です。どういうことかいいますと、東九州新幹線が開通した場合、JRは在来線の運営を第三者に任せることになります。在来線と新幹線の両方をJRだけで運営するのは経済的にも、労働量的にも限界があるからです。そこで沿線沿いの自治体、民間に在来線運営が回されるのです。もちろんJRや国からの補助金はありますが、新幹線ができると利用客が減ってしまう在来線の運営を2つ返事で引き受けるわけにはいきません。

お金の話はまだ続きます。整備費の2.7兆円のうち、宮崎県の負担は1兆円とされています。国からの援助があるので実際負担するのは3000億円強。100億円の負担が30年続きます。さらに新幹線事業の社会的、経済的貢献がかかった費用に対して黒字になるまでには50年かかります。当面の間は負債を抱えたままの営業になるわけです。今現在宮崎にそのような財源はありません。この問題が非常に厳しいところです。

まとめ

新幹線推進派と問題視する派の意見を調べましたが、東九州新幹線がまだ現実的な段階に到達していないと僕は感じました。でも新幹線事業って気が遠くなるような年月とお金をかけて進められるものなんです。鹿児島新幹線だって50年近くかけて黒字にしていくんですって。そう考えると、私たちがやるべきことは目の前の課題を一つ一つクリアしていくことだと思うんです。まずはもっと県内で議論を活発にさせなければなりません。その次に財源をどうやって確保していくか。それができたら国に計画書を提出。千里の道も一歩からって言いますよね。僕たちが初めの第一歩なんです。

また新幹線計画については書いていきたいと思います。解決策を提案できたらいいなと思っています。

f:id:s132396:20161208224600j:plain

 

参考資料、参考サイト

 http://www.pref.miyazaki.lg.jp/sogokotsu/shakaikiban/kotsu/documents/22272_20160421221238-1.pdf (東九州新幹線 調査結果)

幻の「大分・宮崎新幹線計画」が復活か 果たして実現可能性は? | THE PAGE(ザ・ページ)

「次の新幹線」が実現するのはどの地域か? | 新幹線 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

 

宮崎に新幹線を通すためには…

僕たちは宮崎県の交通の便の悪さを伝える際、自虐的に、時にやるせない思いで「陸の孤島」という表現を使います。「宮崎って、陸続きなのに離島に行ってるみたい」反論の余地のなし。完璧な言い回しです。実際、僕が新幹線と特急列車を使って大阪から延岡に帰るまでの所要時間は片道で6時間半にもなります。大阪ー東京区間を往復するほうが短い時間で済むのです。でも、最近では宮崎-大分間で高速が開通し、「もう陸の孤島なんて言わせないぞ!」と得意げな方もいるかもしれません。

      f:id:s132396:20161130033455j:plain

そんな方には、「だめです!そんなところで満足しててはだめなんです!」と声を大にして言いたいです。「ご近所の鹿児島、熊本、福岡をごらんなさい。鹿児島新幹線の開通がどれほどの経済効果を生んでいるか知っているの? よそはよそ、うちはうちなんて言いますけどね、羨ましいものは羨ましいのよ!」例えば、宿泊客の増加による経済効果は熊本で214億円にもなったそうです。駅の利用者も博多ー熊本間で47%、熊本ー鹿児島間で60%も増えました。

前置きが大変長くなりましたが、要は私たち宮崎県民も新幹線が欲しいのです。では、どうやったら宮崎に新幹線が通るようになるのかを書いていこうと思います。まず皆さんは「東九州新幹線基本計画」というものをご存知でしょうか。ここでいう東九州とは大分、宮崎、鹿児島のことを指しています。この計画は、1973年に国が行った「この辺新幹線あってもよくね?」という提案のことです。しかし、実際に建設するとなると「基本計画」から「整備計画」にランクアップされる必要があるのです。ちなみに鹿児島新幹線が整備計画に格上げされたは同年の1973年です。つまり新幹線事業は30年~40年という壮大な年月を要するのです。しかしこのことは、宮崎に新幹線を開通させるということは全くの夢物語というわけでないことを意味します。何事も1からスタートするものです。そして、より現実的なものにするために必要なものはズバリ「県民の声」です。もっともっと新幹線欲しいアピールをしないといけません。しかし議論以前に「東九州新幹線基本計画」について知っている人が少ない気がします。僕たちの勉強不足なわけです。宮崎県の河野知事も「県内で議論が盛り上がっていると感じていない」と答えています。

 f:id:s132396:20161130033507j:plain

じゃあ、欲しい欲しいとみんなが言えば建設が始まるのかというと、そう簡単にいかないのが世の常です。「なぜ」欲しいのかをしっかり説明していく必要があるのです。新幹線がもたらす経済効果、なぜ新幹線じゃないといけないのか、高速道路や飛行機ではだめなのか、また新幹線開通に伴う問題、建設予算などぜーんぶを踏まえたうえで「欲しがる」のです。理由のある言い分にはしっかり耳を傾けてもらえます。ということで次回は東九州新幹線の利点、問題点について書いてみようと思います。

僕は将来、新幹線に乗って孫の顔を見に行きたいのです。それまでに完成させるのです。

カタカナ英語嫌いです。

先日クイズ番組で、政治家たちが会見で使用するちょっと難しいカタカナ英語の意味を答えるというコーナーを見かけました。「コンセンサス」や「レガシー」などが問題になっていました。正答率は単語によって異なっていましたが、だいたい65%~75%ってところでした。最近ニュースで耳にする機会が多くなってきていますもんね。先に結論を書きますが、このちょいムズカタカナ英語を多用する風潮が嫌いです。

            f:id:s132396:20161124180247p:plain

まず第一に分かりにくいです。「コンセンサス」を「意見の一致」、「レガシー」を「遺産」と最初から言えば誰でも意味が分かるわけです。それをわざわざ意味の通じにくいカタカナ英語に言い換えるのはナンセンス、おっと失礼、賢いとは言えません。政策の説明やその結果報告は政治家の大事な仕事の1つです。分かりやすさを心がけるべきです。

ちょいムズ英語を使いたい人としては、「いや、近年はボーダレス化が進んでいるから、日本も他国に後れを取らぬようにもっとイングリッシュスピーキングで行くべきだ」という意見もあるかもしれません。確かに、今日さまざまな技術の発展で国際化に拍車がかかっています。その意見にはアグリー、またまた失礼、つまり賛成します。しかしですね、ちょいムズカタカナ英語の使用が私たちの英語力を上げてくれるのかは疑問です。日本語の文章の中でたった一語を英語に変えたからといって正しい英文法や英会話力は身に付きません。もし仮に、英語を意識してカタカナ英語を使っているのならば「コンセンサス」は「consensus」、「レガシー」は「legacy」と正しく発音するべきです。「コンセンサス」、「レガシー」とカタカナ発音しても、「English」として海外の方に通用しません。日本人が日本人の間でしか通じない英語を、背伸びして使用し、さらにそれをクイズ番組にして娯楽にする構造は見ていて滑稽です。英語をもっと頑張ろうという風潮を否定してるわけではありませんが、不自然に聞きなれない英語を使用して理解しずらい説明をしている人は嫌ですね。英語を意識しすぎて変な方向に行ってしまっている気がするのです。

       f:id:s132396:20161124182132j:plain

 

まあ、今回のサマリーはというとですね、ポリィティシャンたちの変なジャパニーズイングリッシュを多用するアトモスフィアにクエスチョンマークってことです。

延岡三大祭

僕は延岡市の中央通というところで育ちました。中央通は市役所や繁華街から近いため、一番賑やかな場所ということになります。大阪でいう難波、東京でいう渋谷ですかね。延岡全市民から羨望のまなざしを向けられる中央通で育った僕はいわゆる「シティボーイ」というわけです。賑やかな場所というだけあって、まちのお祭りはこの中央通で開催されます。今回は延岡が盛り上がる3つのお祭りについて簡単に紹介したいと思います。

 1.今山大師祭(いまやまたいしまつり)

1839年(天保10年)、延岡では疫病が猛威をふるっていました。困った人々を見たお坊さんたちが、弘法大師の本尊がある高野山金剛峰寺(和歌山)に出向いて疫病の終息をお願いして、延岡に弘法大師像を建てたことが、このお祭りの由来とされています。この大師像は日本各地に建てられているそうですが、延岡のものは高さが17メートルもあり、日本で一番大きい大師像として知られています。そのため、県の内外からたくさんの方が大法要に参拝されるそうです。延岡では「お大師さん」の愛称で親しまれています。この弘法大師は歴史の授業でおなじみ真言宗の開祖「空海」ってことを皆さんはご存知でしたか? とっても偉い方にゆかりのあるお祭りなんですよ。来年は4/15(金)~17(日)がお祭り開催日です。

f:id:s132396:20161121041733j:plain f:id:s132396:20161121041740j:plain

                  (お大師さん)                        (仮装パレードの様子)

 2.ばんば祭り

僕が一番好きな延岡のお祭りです。毎年7月の終わり開催されるお祭りです。このお祭りに関しては由来を説明するより、いかに僕がこのお祭りを好きなのかを語らせていただきます。まず何が良いのかって「ばんば踊り」ですよ。延岡生まれでこの踊りを踊れない者はまずいないといっていいでしょう。僕が小学生の頃は運動会でお昼休憩に入る前にこの踊りを踊ったものです。簡単に言うと盆踊りのようなものなんですが、ばんば踊りの音楽がかかると今でも体が勝手に動き出しますね。たくさん屋台が出て、歩行者天国になった中央通でみんなが踊るだけのお祭りなんですけど、大好きです。あの雰囲気をぜひ皆さんにも味わっていただきたいです。ここにばんば踊りの音楽を載せておきますね。もし、延岡出身の人が周りにいたら、「やっとせ~やっとせ」と振ってみください。必ず「はいはい!」と返ってきますよ。

       

 3.のぼりざるフェスタ

このお祭りは他の2つのお祭りとちょっと違った雰囲気のお祭りです。地元の物産を紹介するというのがお祭りの趣旨なので、地元の方が多く出店しています。地鶏、チキン南蛮、鮎のつかみ取り、おいしい野菜、魚介類など、延岡の美味しいものを楽しみたいならこのお祭りで決まりです。また地元の方が深く関わっているので、延岡の人がどんな人なのか感じることができるのもこのお祭りの魅力です。食欲が増し始める10月の下旬に開催されます。

f:id:s132396:20161121041658j:plain f:id:s132396:20161121041704p:plain

        (のぼりざるフェスタの様子)                 (マスコットキャラクター のぼる君)

 

今回は延岡の3つのお祭りを紹介しました。僕も高校を卒業するまでは、シティボーイとして全てのお祭りで皆勤賞でした。どのお祭りも延岡の良さを味わえるものです。もし延岡に来る予定の方がいれば、お祭りの時期を狙って来てみてはいかがでしょうか。

 

宮崎県の人たち

県民性の違いってやっぱりありますよね。全員というわけではありませんが、宮崎の人は良くも悪くもいい加減です。多少のことはあんまり気にしませんが、気にしなくてはいけないことをあんまり深く考えてなかったりします。「いっちゃがの精神」ですね。この精神で生きてて大丈夫かなって時々自分のことが心配になりますが、そんな細かいことは「まあ、いっちゃが~。」今回はですね、いまさらですが、大阪に来て気が付いた「違い」について書いていこうと思います。

1.訛り

以前にも書いたことがありますが、一度県外に出ていくと自分がどれほど訛っているのかがはっきりと分かります。大阪で友人と買い物に行くと必ず店員さんから「今日はご旅行ですか?」と聞かれます。最近は説明がめんどくさくなってきたので「はい、関西初心者です! 大阪って面白いですね!」って答えるようにしています。それ以上に訛りを感じるのが地元に帰った時ですね。先生、店員、役所の職員、誰と話しても訛ってるなあーと感じます。僕も関西ではこんな風に思われているんだって改めて感じました。人の振り見て我が振り直せとはよく言ったものですね。あまり直せそうな気はしませんが。

2.性格

前述したように細かいことを気にしない人が多いです。関西の友人と旅行に行くと誰かが必ずルート、おいしい食事処、泊まる場所を調べてくれます。僕は目的地まで車に乗って、着いたら楽しむだけなんですね。関西の人は快適な旅行プランを考えるのが上手なんでしょうか。地元の友人だけで旅行をすると行先以外は基本決まっていません。すべて行き当たりばったりということが多いですね。やることは自分で決めろというのが宮崎流です。

3.歩く速さ

関西の友人曰く「移動時間ほど無駄な時間はない。」なるほど、確かに彼らと一緒に歩いていると、いつの間にか距離が開いています。小走りで追いついてもしばらく歩くとまた距離が…歩くのが速いんですよ。もう少しゆっくり歩こうよ、と言っても僕が歩くのが遅いといって取り合ってもらえません。地元の友人とは起こり得ないやり取りです。きっと宮崎の人はマイペースな人が多いんでしょうね。僕ら曰く「そんなに急いでどこへ行く」です。

4.チャンネル

僕の家に来る関西の友人はテレビを見るとき、番組表を見て面白そうな番組を選んでいます。なるほどそうやれば今放送されている番組が一目で分かります。僕はというとですね、とりあえず全てのチャンネルを押して、一通り見た後に見る番組を決めます。なぜこんな効率の悪いことをしているのかというと、宮崎県で育ったからです。宮崎のほとんどの地域では民放のチャンネルが2つしかありません。それにNHKNHK教育の2つを加えた4つのチャンネルがテレビの全てなのです。つまり番組表を見る必要がないのです。都会にはたくさん見る番組があっていいですね。ああ悲しき哉、田舎者の性。

 

「違い」って面白いですよね。出身地によって性格や習慣が変わってくるんですもんね。さまざまな出身地の方ともっと知り合ってみたいですね。

 

これが新しい延岡駅

総予算約13億円が計上されている「延岡駅複合施設計画」とはいったいどのようなものなんでしょうか。僕なりに調べて気になったことを挙げていきたいと思います。

   f:id:s132396:20161109020131j:plain

 ⒈市民の憩いの場

やはり一番大きな期待が寄せられる部分はこの点にあると思います。今までは電車を利用する以外には延岡駅を使うことはありませんでした。そんな延岡駅にたくさんの市民が集まるように色々なことが考えられています。たとえば読書スペースとカフェの併設です。1時間に数本しか電車の止まらない延岡駅ですが、本とコーヒーがあるなら、少しだけ早く駅に行ってみようという気持ちになりますよね。そのほかにも、地元の物産品を展示したり、市民イベントのお知らせコーナーが作られるそうです。「ジャスコ以外にも延岡には遊ぶ場所あるんだぞ」って胸を張って言えますね。

 2.中心市街地の活性化

延岡の中心地ってわかりにくいですよね。中心地はやっぱり駅周辺なんですけど、駅の周りって何にもないですよね。賑わってない中心地は中心地じゃありません。今までの延岡駅はその周辺を中心地たらしめる役割を果たせていなかったんですね。新しい駅にはまちの中心部およびその周辺への集客が期待されています。個人的には駅周辺に飲み屋さんがもっと増えてほしいですね。電車から降りたときに賑わっている延岡駅って想像したらワクワクしません?

 3.studio-L

「studio-L」というまちづくりをお手伝いする会社がこの延岡駅再整備計画を引っ張ってくれています。今までの方法と大きく違うのは、行政が独断で大きなお金を出してどーんと駅を建て直すのではなくて、市民の声から集まった要望を聞いて駅の建て直しに生かそうという点です。その分実用的だったり、無駄なものが減らされたりと、庶民感覚が反映されているのではないでしょうか。また新延岡駅のデザイナーには民間から建築家の「乾久美子」さんを起用しています。とってもおしゃれでかっこいい作品を数多く手掛けている方です。人がたくさん来て、お金がまわる駅に生まれ変わってほしいですね。

f:id:s132396:20161109021150j:plain f:id:s132396:20161109023517j:plain

                 (延岡駅市民会議の様子)          (新延岡駅のイメージ)

 

延岡駅複合施設計画について、とても個人的かつ希望的に書いてきました。なかなかこんなに上手くいかないんじゃないって意見もあると思いますが、気の持ちようって大事ですよね。「みんなでうまくやっていこう」そんな気持ちもきっと大切です。新延岡駅の最後に行きつくところが「特に用事ないけど駅行こうよ」っていうことじゃないかと僕は思います。「駅に行ったらいろんなお店あるし、その周りにも買い物したり、時間をつぶせるところあるよね」っていうようになると延岡の中心はもっともっと活気が出てくると思います。駅の道すがら、商店街でみつけたご飯屋さんに寄ってみる、お肉屋さんで夕食のお肉を買って帰る、これが新延岡駅の本当の役割なんじゃないでしょうか。

憩いの場

都市部に住んでいる中高生は、スターバックスサンマルクカフェなどで学校帰りにおしゃべりをしたり、テスト勉強をしたりしていますね。延岡の学生はというとですね、勉強するにも、デートをするにも、友人と会話を楽しむのも、すべて市民図書館「カルチャープラザ」、通称”カルプラ”、で事足らせるのです。非常に経済的かつ健全ですね。市民図書館をこれほど上手に使いこなしている学生は、全国でもなかなか例を見ないのではないのでしょうか。

 

f:id:s132396:20161102234605j:plain

 

というのも延岡市には今現在、スターバックスサンマルクカフェといったチェーンのコーヒーショップがありません。(タリーズコーヒーがイオンの中に一応ありますが。) 僕が「スタバデビュー」をしたのも高校卒業後の19歳の時でした。こういうコーヒーチェーンでは、落ち着いた雰囲気の中、比較的安価においしいコーヒーが飲めます。また、お店にも入りやすいため、若い世代の方が集まりやすいんですね。こんな風に人が集まる場所っていうのはまちの活性化にとって非常に重要なんじゃないでしょうか。人が集まる場所には色々なお店が集まってきます。色々なお店が集まる場所には、もっとたくさん人が集まり、消費が循環していきます。

コーヒーチェーンに限らず、延岡市には若者の「憩いの場」が圧倒的に不足しています。いや確かに、人の集まる場所が全くないということではないんですよ。延岡の唯一の「憩いの場」として提供されているイオン、通称”ジャスコ”、は週末になるとたくさんの人でにぎわっています。老いも若きもみーんなジャスコでお買い物。お買い物の後はジャスコでディナー。でもこれじゃあ、他のお店にお金が回ってこないですよね。もっともっと消費を延岡中に拡散させることが大事なんです。でも、そんな魅力的な場所なんて延岡にないし…んー悩ましい。

そんな延岡で現在進んでいる事業があります。来年の2017年完成予定の「延岡駅複合施設計画」です。延岡駅の改修工事に伴って、駅に様々な商業施設を併合させようというものです。今まで駅前にもかかわらず人気のなかった延岡駅が、延岡の人たちの「憩いの場」になるべく、生まれ変わろうとしているのです。次回はこの計画についてもっと詳しく書いていこうと思います。

f:id:s132396:20161102235623j:plain

改修工事前の延岡駅。人ではなく鳩が集まっていますね。